栄養の偏りが不安・心配!? 食物アレルギーが不安な子どもの体づくり

栄養の偏りが不安・心配!? 食物アレルギーが不安な子どもの体づくり

栄養の偏りが不安・心配!? 食物アレルギーが不安な子どもの体づくり

近年、食物アレルギーをもつ就学前の子どもは、増えていると報告されています。保護者としては、食べるものに制限があると栄養が偏ってしまうだけでなく、スポーツをしている子どもの場合には、体調管理や体づくり、競技のパフォーマンスにも影響が出てくるのでは…と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。食物アレルギーがあっても、栄養バランスを整え、子どもの口にも合う食事をつくることは可能です。今回は、アレルギーの原因となる食材を別の食材におきかえる工夫などについてご紹介します。

食物アレルギーについては必要な検査や診断を受け、医師等専門家に、食事における対応などについても指導を受けながら取り組んでください。

卵、乳、小麦を取り除きながら子どもが好きな定番メニューを作る

子どものアレルギーの原因物質として約7割を占めるとされる「卵」「乳」「小麦」。これらは特に3大アレルゲンとも呼ばれています。スポーツをする成長期の子どもには、「食事の基本形」をベースに「主食」「主菜」「副菜」「乳製品」「果物」をしっかりとることをこれまでおすすめしてきました。このうち、卵・牛乳・小麦は、主に「主食」や「主菜」、「乳製品」に含まれるため、すべて取り除いてしまえばよいかというと、そう簡単に考えられるものではありません。そこで三大アレルゲンを他の食材に置き換えた、子どもの口にも合う定番メニューをご紹介します。


1品目は、「じゃがいもの豆乳オーブン焼き」。子どもが好きなシチューやグラタンで使用するホワイトソースの代替ソース。ホワイトソースは牛乳や生クリーム、小麦を使用することが多いので、これらの食材に不安がある子どもは食べられません。そこで牛乳や生クリームを豆乳にチェンジ。小麦粉を使用しない代わりに、コーンクリーム缶を使用するほか、じゃがいもやさつまいも、カリフラワーを加えることで、とろっとしたソースに仕上げました。グラタン風にする場合は、仕上げにパン粉をかける代わりに、コーンミールなど粉状のとうもろこし製品をかけて焼くと、カリっと仕上がり、焼き色もつくので食欲をそそられますね。

パン粉なしでフライをサクッと仕上げる

2品目は、「白身魚のカリカリ変わり揚げ」。えびフライ、唐揚げなど、揚げ物が好きというお子さんは多いですよね。油脂類は、効率が良いエネルギー源となるため、体を大きくしたいときに役立ちます。しかし、フライは小麦粉、卵、パン粉を使用するため、これらの食材を使用することに不安がある場合は食べられません。そこで小麦粉と卵の代わりに水で溶いた米粉を使用。パン粉の代わりに、乾燥させたとうもろこしを粒状にしたコーングリッツや、砕いたシリアル、生のおからを乾燥させた市販のおからパウダーを使うとカリっとおいしく仕上がり、おすすめです。砕いたおかきもパン粉の代わりになる場合もありますが、市販のおかきは味付けなどによっては、気になるアレルゲンが原材料として使われていることもあるため、必ずアレルギー表示を事前に確認してくださいね。

味のバリエーションも楽しめる補食にピッタリのパンケーキ

3品目は「和風豆腐のパンケーキ」。スポーツをする子どもは、特にエネルギー源となる糖質や体をつくるたんぱく質をしっかりとる必要があります。とはいえ、子どもは一度の食事で量をしっかり食べられないこともあるため、スポーツをする子どもの場合は、補食で糖質やたんぱく質を補うことが必要になる場合があります。パンやサンドイッチ、肉まんは、子どもにとっては食べやすい補食ですが、小麦や卵のアレルギーがある場合には避けなければいけません。そこでおすすめしたいのが、小麦粉の代わりに米粉と豆腐を使ったパンケーキです。米は水分を吸収しやすいので、小麦粉を使用する場合と比べてふわっと感はなくなりますが、もちもちした食感で和菓子のようなパンケーキに仕上がります。このため、きな粉や黒みつ、あんこなど和の食材との相性がバッチリ。豆乳はさまざまな味のものが市販されているので、手軽に味のバリエーションを楽しむこともできます。大豆アレルギーがなければ、米粉ではなく大豆粉を使ってもOKです。

子どもの場合、食物アレルギーは年齢とともに落ち着いていく場合あると言われています。不安・心配な方は、医師など近くにいる専門家の方と相談しながら、アレルギーの原因となる食材は除きつつ、その他の食材にも目を向けて食べられる食の幅を広げていきたいですね。今回ご紹介したメニューであれば、家族など一緒に食事をする皆と、同じメニューを食べることができます。楽しく食べることも食育としてはとても大切ですね。