食を通してセルフコントロール!子どもの自己管理能力を高めるにはどうしたらいいの?

食を通してセルフコントロール!子どもの自己管理能力を高めるにはどうしたらいいの?

食を通してセルフコントロール!子どもの自己管理能力を高めるにはどうしたらいいの?

保護者は子どもに「自立した大人になってほしい」と願うもの。そのため、子どものうちから、少しでも自己管理能力を高められたら…と思っているのではないでしょうか。特に食における自己管理能力は、将来、子ども自身の健康維持や体調管理、パフォーマンス向上のためにも大切。そこで、今回は、食を通して自己管理能力を高める秘訣をご紹介します。

食事中の会話から食に関する知識を伝えていこう。

自己管理能力を高めるために必要な要素として「知識」「意識」「行動」が挙げられます。知識としては、「食事の基本形」をはじめとして、試合前の食事や運動時の水分補給など、日常の中で保護者が伝えていくことが何より大切です。家族で食卓を囲んでいるときや食材を一緒に買いに行ったときなどに、なぜバランスよく食べると良いのかという理由や食卓に副菜がよく出ている意味などを伝えられるといいですね。実際の食材や料理を見ながらだと、言葉だけではなく視覚的にも伝えられるので、記憶にも残りやすく、それぞれのご家庭だからこそという話や想いが普段の会話から自然と伝えられます。
また、子どもたちは、学校でも食育の授業を通して、食に関する知識を学んでいます。機会があれば、教科書などを一緒に見ながら、お子さんが食に関して学校でどのようなことを学んでいるのか教えてもらうのもいいと思いますよ。

「意識」が加わると「行動」が変わる!

とはいえ、知識があれば行動に結びつくか…と言われると必ずしもそうではありません。「知識」「行動」に結びつけるために必要な2つめの要素として「意識」があります。例えば「風邪をひきやすいから体調を管理したい」「試合や練習でバテないようにスタミナをつけたい」「体を大きくしてパワーをつけたい」といった目的意識があれば、「知識」「行動」に移されやすくなります。特にスポーツをしているお子さんなら、こうした意識は持ちやすいのではないでしょうか。知識を伝えるときには、「スタミナをつけるために、主食をいつも以上にたくさん食べるといいんだって…」というように、それぞれのお子さんの目的に合わせて情報を伝えられると、お子さんの心にも響きやすいはずです。
また、目的を達成するためには、今の自分に何が足りていないのか、何が多いのかなど現状や自分の課題に気づきそれを解決していく力(スキル)も必要となります。実はこうした力は、スポーツをしている子どもは、スポーツをする中で自然と培われていくもの。例えば、「自分は○○のプレーが苦手だから克服したい。そのためにはどんな練習をすればいいんだろう」と悩んでコーチに教えてもらうように…。つまり、スポーツをしている子どもは、スポーツを通して、自己管理能力を身につける機会や環境にあるといえます。実際、私のサポート経験でも、保護者から、合宿から帰ってきて子どもが「柑橘系のフルーツを用意してほしい」「牛乳が少なくなっているから買っておいてほしい」などお願いされるようになったという話もありました。何が足りないのかに気づき、それを保護者に伝えられるというのは、とても大切な力(スキル)です。

食にまつわる環境を整えることが子どもの自己管理能力を伸ばす土台になる。

3つ目の要素である「行動」を促すために保護者ができることが、食にまつわる環境を整えることです。特にスポーツをしているお子さんは、できるだけ毎食、「主食」「主菜」「副菜」だけではなく「乳製品」と「果物」をとることをおすすめしています。牛乳やヨーグルト、チーズ、果物、野菜ジュース、果汁100%ジュースなどを常時用意しておくことで、子どもが必要に応じて、自ら冷蔵庫から取り出して食べたり、飲んだりすることができます。
また、小学生のうちから食事の手伝いをすることが当たり前の環境にしておくことも大事です。日頃から買い物に一緒に行ったり、料理や食器を食卓に並べるなど手伝いをしてもらっていれば、中学生になる頃には、1人でできることも多くなるだけでなく、遠征などに行った時、率先して食卓の準備をできる子どもになっているでしょう。
  
また、手伝いをする中で、料理をしてくれる人に対して感謝の気持ちも持てるようになります。食事の際の「いただきます」「ごちそうさまでした」はもちろんのこと、「今日もおいしかったです」と感謝の気持ちを言葉で伝える大切さも、保護者から教えてほしいと思います。何でも自分ひとりでできることは理想ですが、成長する過程で、人に頼らないとできない場面もきっと出てきます。日頃から感謝の気持ちを自然に伝えられる選手ほど、周りに心強いサポーターが集まっているようにも感じます。